スタケニ SS5

ケニーの素顔は最近あまり見せてもらえない
小さい頃は女の子と間違えられるくらいマジで可愛かった
ふわふわな金髪の髪で藍色よりも水色に近い青い瞳
童話に出てくる天使みたいだった

そんな可愛い顔をしてたのに小学校から高校生になった今も
オレンジ色のパーカを被って
中々素顔を見せてもらえない

今の素顔が見てみたい

『・・・なんか僕の顔についてる?』
「別に」

今はオレの家で勉強会をしているんだけど
相変わらず家の中でもパーカを脱がない

「暑くないの?」
『慣れた、この問題解けた?』
「ここは2をマイナスすれば答え出るよ」


いっそ飲んでるスプライトを
あっ、ごっめーん☆

的な感じでわざと零すか?

『あ、スタンシャワー借りても良い?』
「別に良いけどなんで?」
『水道代また払い忘れられて
水が止められて、一週間入ってないのはもう
さすがにきつくてね』

色々ベトベトして気持ち悪いし
と付け加えた

たしかに、オレンジ色のパーカから変な臭いもした

「いいよ、そのパーカも洗っといてやるよ」
『お、マジで?!』
「今洗ったら多分2時間後には乾いてるとは思うけど・・・」

それで大丈夫かときいたら
見てない間に服を脱ぎ散らかして
バスルームからシャワーの水の音が流れた


宿題も大体終わったし仕方ないと思いながら
とりあえずケニーの脱ぎ散らかした服を
自分の洗濯する分のバスケットの中に入れ
下にある洗濯機へ向かった

服のポケットに紙類や貴重品がないのかを確かめ洗濯機を回してから30分経ってから
2階から「スタン!」て呼ばれた声がした


シャワーから上がったんだなと思い
自分の部屋に向かったら

金髪の細いびしょ濡れの裸体が立っていた

「なんか服貸してくれない?」
「その前にほら、タオル」
「あ、サンキュー!」


相変わらずの金髪だけど、肩まで伸びてて
カイルは華奢だけど、ケニーは女の子みたいにくびれがあるんじゃないかぐらい細かった


「なんだよ?」
「ほっそいなー」
「まぁーな」
「髪、最後いつ切った?」
「去年か半年前ぐらいかな?」
「切ってあげようか?」
「スタン美的センスないじゃん」

たしかにと、お互い笑った

しばらくお互い無口になってから

「お前オレの姉さんの服着れるんじゃね?」
「は?」
「絶対似合うと思う、一回着てみれば?」


さすがにびっくりした表示で
いや、無理だろと最初断られたが
$20を目の前に出したら、喜んでスタン様と食いついた


とりあえず姉から服を借りようと思い部屋に入ろうとしたら
ロックが掛かってた
あれ、おかしいな・・・シェリー大学から
まだ帰ってきて無かったはずなのに・・・?


「何してんの?」
後ろからまさかの姉の声がして
うわぁと悲鳴を上げてしまった、我ながら恥ずかしい

「なんで?」
「なんでって、今日から四日間授業ないからさっき帰ってきたんだけど・・・ あんたあたしの部屋になんか用?」


ケニーのことを説明したら
ニカッと笑い

「面白そうじゃない」

と言いながらケニーを姉に任せた

オレは洗濯物を乾燥機に入れてから
再び下でテレビを見はじめ、
2階から聞こえる悲鳴をしばらく無視した









「くそガキ、2階へ上がってきて!」

姉に呼ばれるまで1時間は経っていた
ケニーの変化は大体想像はついたが・・・


「どう、あたしの傑作?」

姉の部屋の椅子に座っていたのはオレが知っている親友ではなく
白いワンピースに、ふわっと緩めの巻いてある金髪の髪
顔は薄くナチュラルメイクで仕上げれていた
今まで見たこともないような美少女だったが


「オイコラ、ファッキンスタン何ガン見してんだよ?」


目の前の美少女が暴言を吐いたとたん
幻想が崩れ、親友だということを思い出した


「シェリー、マジグッジョブ、天才」
「当たり前でしょ、もっと褒めな」


「そこのマーシュ姉弟僕を無視すんな!」


黙ってれば可愛いのにと思いながら

ポケットから携帯を取り出し写メを撮り始めた

「おい、何撮ってんだよ?!」
「別に良いじゃん」

姉はデジカメを取り出し

「この写真モデル業界に送ったら受かるかも(笑)」
「(笑)じゃねぇよ!!!!」

ケニーのツッコミ文句は無視して
とりあえず二人でオレの部屋に戻り


「ケニー」

変装を脱ぐ前に
ケニーを引き寄せツーショットで写メを撮った

「女の子だったら彼女にしたんだけどなー」
「ぼくはそんなスタンはお断りだけど・・・着替えたらシェリーに髪切ってもらおう」

文句を言いながら
着ていたワンピースを脱ぎ始めた
下に乾燥機の中に入った服を取りに行くと伝え

彼の肩まで伸びきった髪を切るのが勿体なく感じ
携帯を開き女装した彼の姿は
大親友のカイルとデカ尻カートマンには絶対見せないと
心に誓った