レカス SS7 ※ホストパロ

ホストのルールとして

客に恋をしてはいけないのが一つのルール



club palletでNo.1を誇るオレがまさかそのルールを破るなんて思わなかった・・・



株式会社カントーの事務職の一人で

オレとほぼ同じ歳の幹部の一人



「「「いらっしゃいませ」」」



「カンナさん、カスミさんいらっしゃいッス」

「今日もレッドでお願い」

「了解ッス、レッド先輩にご指名入りましたー!!」



かつかつとエナメルの靴を鳴らし

二人の女性に近寄る



「よ、カンナ久しぶり」

「久しぶりねレッド、今日も楽しませてちょうだい

あ、レッドにドンペリ二本お願い」

「マジで?!サンキュー!」



すぐに営業スマイルを見せ

満足したようにニヤッと微笑むかのように見えたお客様



だけどオレは、目の前にいる女性じゃなく

上司の違う一面に対して

後ろで呆れたような顔をしている朱色の髪の彼女に興味があった



「カスミも久しぶり!」

「ええ、どうも」



無愛想に返事を返してきた

大手会社の幹部の朱色髪の彼女のどこが良いかなんて

すぐには言えない

ただ・・・





「ほら、レッドボサッとしてないでレディー達を案内してあげなさい!」

「はいはい、分かったよブルー」

「それを言うのならオーナーでしょ」



ブルーに言われ早速テーブルに案内し

ドンペリを開け乾杯をした





ドンペリを開けてからまだ二杯しか飲んでないのに



「あーもう、シバのバカ!!!

ワタルもワタルよ!何があたしのやり方が間違ってるなのよ!!」

「まぁーまぁーカンナ落ち着いて

そんなに怒ったら、綺麗な顔が台なしだぞ」

「・・・レッド」



そっと手をカンナの手に沿え



「今日は楽しく飲もう」



もう片方に持っていたグラスをカンッと軽く彼女が持っていたグラスで鳴らした



「乾杯♪」



それが気に入ったのか彼女はまた2、3本追加した



ホストとしてはありがたいが・・・





気になる朱色髪の彼女は楽しんだ様子じゃなく

出来上がったカンナをしばらく置いとき話し掛けようとしたら



「隣空いてますか?」

「ええ、どうぞ」



彼女の隣に座ってきたのが

ここのNo.2のグリーンだった



「レッドのヘルプにやってきたグリーンです」



と名刺を彼女に見せた



「いつもつまらなさそうな顔をしているので、

カンナ様の相手をしているレッドの代わりになるかは分かりませんが

話し相手になりますよ」



「ご丁寧にどうも、それとあまり私と歳変わらないと思うから素のままで良いし

それに、私は付き添いだから

そんなに気使わなくても良いわよ」



彼女はちらっと上司のほうを見た



「・・・あいつが気に入るわけか」

ボソッとグリーンが言うように聞こえた



「ていうか、楽しくなさそうて言われても

無理矢理毎回連れ回させられてるから」



早く家帰って明後日の会議の準備をしなきゃいけないのに・・・

とぶつぶつ言い出した



「以外と仕事熱心だな」



グリーンは机の上に置いてあった

ドンペリが入ったグラスを飲みはじめた



「幹部となれば責任重大だから、それに歳も若く性別が女だから余計頑張らなきゃいけないし」



グリーンは無口なまま彼女を見つめた



「明日どうせ仕事ないんだろ?」

「ええ」

「じゃあ今夜はこのひと時だけでも楽しんでみたらどうだ?」



今までグリーンから見たこともない微笑みが彼女に向けられた



正直イラッときた



カンナはもう一人のヘルプのゴールドにしばらく任せ



「そうだぜ、カスミ今日はオレ達と楽しもうぜ!」



図々しく空いてる彼女の隣に座り

グリーンに邪魔すんなと目で訴えた





「ねーレッド」



まさかの彼女からの呼びかけに思わずドキッとした

今の絡み方はちょっとわざとらしかったか?





「私の顔に何かついてるかしら?」

「は?」



思わぬ質問に

素な一面を見せてしまった



「だってチラチラとさっきから

私を見てるかの様に見えたから」



そんなに意識していたなんて

自分では無自覚だった・・・

オレは朱色髪・・・いや、カスミを無意識に目で追ってたことに

思わず笑ってしまった



お客様の前じゃあ何があっても元気キャラを貫き通してたが

カスミの前じゃあ無意識に全ての感情を見せそうで怖い



「グリーン、悪いけどカンナのとこに行って

ゴールドを手伝ってくれねぇ?」

「別に良いが・・・」



グリーンは無愛想にカスミに別れを言い

後ろで酔った彼女の上司に

手こずってるゴールドを手伝いに行った



「カスミ、なんか落としたぜ」

「え?」



一緒に落とした物を探すかのようにしゃがみ

彼女に床に落ちてたかのような名刺を渡し



誰も見ていないと確認し彼女の耳に呟いた



『明日オレ非番だから暇だったらデートしよ』



「な゛?!」



カスミはびっくりし顔を真っ赤にし、すぐに立ちあがった



「じゃあオレ、カンナのとこにに戻るから」



「ちょっ!!」



あたふたしてる、やっぱ可愛いなー

カスミの方をチラッと見て

名刺の後ろみてとジェスチャーした





これで明日連絡無かったら

マジ萎えるんだけど・・・

そん時はまた来るとき試すのみ



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club pallet

RED



xxx-xxxx-xxxx



後ろ見て

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オレの携帯のメルアドと番号

連絡待ってるから

デートしよう!



080-0008-0008

red_0808@pikabank.co.jp

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掟を破ってでも

手放したくない相手を見つけた