レカス SS4

バレンタインが過ぎて一週間

結局作ったチョコレートを今年も渡せなかった

勇気がないってのもあるけど、どちらかと言うと旅に出ていて

一体どこにいるのかがわからない



普通のトレーナーならポケモンセンターかフレンドリーショップで預ければ必ず届く



でもあいつときたら、また山の中に篭って修行か

どこかの遠い地方まで修行に行ったのかが全くわからない・・・



ようするにポケモンセンターに預けても無駄なだけ



さすがに一週間はまずいかな?・・・



自分のジムの事務室で彼のために作ったチョコレートの箱と睨めっこをしていたが



何だかどうでも良くなって開けてみて

まだ食べれそうなトリュフを一口食べた



「おいしいのかなこれ?」



チョコレートは良く貰い物でパティシエが作ってきた

チョコレートを食べてきたから 

正直自分が作ったものがおいしいと感じられない



まずくはないとは感じるけど・・・



ため息を尽きながら最後のトリュフになってしまった

いつの間にかこんなに食べていたことに驚いたが





今年も言えなかった自分の恋心に乾杯と思いながら 



最後のトリュフを掴み食べようと思ったら



「いただき!!」



目の前に会いたかったあいつが居た



「お、このチョコめちゃくちゃ美味いな!」



「な、何で?」



指についたココアパウダーを舐めながらこっちを見た





「何でって、昨日久々にマサラに帰ったらブルーから

カスミのとこに行ったら良いものが貰えるかもってきいたから」



で、良いものて何だ??

と仔犬みたいにキラキラした目で何かを求めてきた



「良いものって、別に無いけど?」



しょぼーんと少ししょげたように見えたけど



「そうそう、さっきのチョコどこのなんだ?めちゃくちゃ美味かったけど!!」

「あれ・・・私が作ったんだけど」





「マジ?!なーまた作ってくれないか?」



言えるわけないじゃない元々あんたのためだなんて・・・





「別に良いけど・・・」



顔が熱い、きっと今赤い気がする

レッドが何か言ってるけど頭に入らない



「なー、カスミ?」

「あ゛ーもう何よ!!」



人の気持ちも知らないで

あんたにあげようと思ったけど

結局渡せなかったのに最後の一個食べられた上

おいしいて連語されまた作ってて言われた

わたしの気持ちー!!!!

と叫ぼうと思ったら





おでこに柔らかい感触が伝わった



「来年はちゃんとオレに直接渡してね」



どーして?という顔をしたのかが分からないけど



「箱に思いっきりオレの名前書いてるけど?」



ちゃんとチョコ全部食べたかったなーと言われた



だけど、私の脳みそはまだ混乱していて



「こ・・・今年のホワイトデーは三倍に返しなさいよ!!!」

「どこのガキの台詞だよ」



と少し笑われた



来月のこの日に改めて私の気持ち聞いてください